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測温抵抗体による温度測定

測温抵抗体(RTD)の技術、構造、利点

温度測定において、センサの選定は最も重要な決定事項の1つです。産業アプリケーションでは、一般的に熱電対(TC)と測温抵抗体(RTD)が使用されます。プロセス産業における数十年間の実績を持つ測温抵抗体は、温度が上昇すると金属センサの電気抵抗が増加するという原理に基づいて動作します。この抵抗変化を測定し、温度測定値に変換します。

利点

  • 広い温度範囲にわたり高精度
  • ほぼリニア応答:校正および解釈が容易
  • 中間の温度範囲に適合:-200°C(-328°F)~+850°C(+1562°F)
  • 優れた長期安定性と繰返し性
  • 自己発熱効果が低いため、測定誤差を最小限に抑制

測温抵抗体とは?

測温抵抗体のタイプ
測温抵抗体センサは、一般的に、白金、ニッケル、銅などの高純度金属製の導線です。これは、導線がセラミック体に配置された薄膜抵抗素子として、またはガラス/セラミックボビンに巻きつけられたらせん構造の巻線抵抗素子として使用できます。最もよく使用されている測温抵抗体は、白金Pt100センサです(業界標準)。Pt100の100は、0°C(32°F)時の公称抵抗が100 Ωであることを示します。

Pt100センサは、PTCという別名でも知られており、これは「Positive Temperature Coefficient」(正温度係数)の略語で、温度が上昇すると抵抗が増加することを意味します。Pt100測温抵抗体は、センサと構成に応じて、-200°C(-328°F)~+850°C(+1562°F)の温度範囲の測定に適合します。測温抵抗体センサは、理想的な線形の温度-抵抗曲線に従わずに、温度の上昇に伴い直線性が低下してしまうことに注意してください。温度伝送器を使用することで、このような非線形を補正できます。Endress+Hauserは、耐振動性が非常に高いiTHERM StrongSens、高速応答センサiTHERM QuickSens、自己校正機能を備えたiTHERM TrustSensといった特許取得済みの革新的なセンサ技術を開発しました。Endress+Hauserの測温抵抗体センサは、標準仕様でIEC 60751精度クラスAに適合します。

お客様のアプリケーションに最適なセンサ素子
熱電対と測温抵抗体のどちらを選択するかについては、複数の要素が関連しますが、そのすべてがアプリケーション固有の要件に応じて異なります。

  • 精度:一般的に、測温抵抗体は熱電対よりも精度が高く、特に低い温度範囲においては高精度です。
  • 温度範囲:熱電対は高温測定に適しており、測温抵抗体は通常、低温測定に使用されます。
  • 応答時間:熱電対の応答速度は、通常、測温抵抗体よりも高速です。
  • 耐久性:熱電対は、測温抵抗体よりも過酷な環境(圧力、振動、腐食性環境など)への耐性に優れています。
  • コスト:一般的に、熱電対は測温抵抗体温度センサよりも低コストです。
  • 信頼性:熱電対は、測温抵抗体よりも電磁干渉の影響を受けやすくなっています。
  • 材質の選択:測温抵抗体温度センサと比較して、熱電対は特定の温度範囲に対応するオプションの数が限られています。
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プロセス産業向けの温度計および伝送器
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