都市排水のリスクを低減
スマート計測技術による排水ネットワークの水位監視
SH POWER社は、スイス・シャフハウゼン地域にエネルギーを供給するとともに、水および排水インフラの管理を担っています。都市排水の分野では、特に豪雨時における信頼性の高い水位監視が不可欠です。SH POWER社では、下水道や雨水の流出状況を常時把握するために、継続的に測定データを提供する監視システムを導入。これにより、迅速な対応と計画的なインフラ維持が可能となります。
導入効果:
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システム全体が、排水ネットワークの状態を把握するために必要なデータを安定して送信
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ワイヤレスセンサーが測定値を継続的に送信し、データの柔軟かつ広範な活用が可能に
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太陽光発電式カメラとの連携により、洪水かスクリーンの詰まりかを遠隔で判断可能に
課題
都市排水の監視には、遠隔地を含む多数の測定ポイントが必要です。排水システムは雨水と都市下水の両方を処理するため、豪雨時には処理施設の容量に大きな負荷がかかります。洪水対策には、ボトルネック、越流槽、ゴミスクリーンなどの重要地点での正確なデータが不可欠です。技術者が中央で測定データを確認できるよう、システムの設計が求められます。
ソリューション
SH POWER社は、Endress+Hauserのインテリジェントな計測ソリューションを採用しました。クラウドベースでバッテリー駆動のセンサーは、4G/5Gネットワークを通じてNetilion IIoTエコシステムにデータをワイヤレス送信します。Netilion Valueというデジタルサービスにより、技術者はスマートフォン、タブレット、またはインターネット接続されたノートPCから、いつでもどこでも測定値を確認できます。迅速な対応を可能にするため、5台のUXTR01洪水検知センサーが、定義された水位を超えた場合にアラームを発するアプリケーションに接続されています。
使用製品:
Micropilot FWR30 : クラウド接続のレーダーレベル計
UXTR01 :レーダー測定技術を用いたクラウドベースのレベルセンサ
Field Edge SGC200 :Netilionへのデータ転送用エッジデバイス
Netilion Connect :他のプラットフォームへのデータ統合用インターフェース
Netilion Value :いつでもどこでも測定値にアクセス可能なデジタル監視サービス