H₂Sガス分析の新常識──
迅速・高い信頼性・メンテナンスフリー
〜Endress+Hauser、新型JT33 TDLASガスアナライザの国内防爆取得を発表〜
エンドレスハウザー ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:泉 俊彰) は、産業用ガスストリームにおける硫化水素(H₂S)のリアルタイム・連続測定が可能な、画期的な分析装置「JT33 TDLASガスアナライザ」の国内防爆取得を発表しました。H₂Sガス分析では長年の課題だった、リアルタイム測定・高い信頼性・手間のかからないメンテナンスを可能にしたJT33は、お客様のガス品質の確保、プロセス制御の最適化、プラントの安全性向上に貢献します。
JT33 TDLASガスアナライザの概要
JT33 TDLASガスアナライザは、実績のある波長可変半導体レーザー吸光分光法(TDLAS)を使用して、産業用ガスプロセス中のH₂Sを確実に測定。また特許取得済みの差分分光技術を使用して、測定対象物濃度の変化に素早く応答し、微量H₂Sであっても高精度な連続測定を実現します。汚染物質やガス組成の変化にも左右されず、繰り返し性の高い測定が可能です。
高精度であるだけではなく、ガスクロマトグラフィーなど従来のガス分析機器では必要となるキャリアガスが不要で、ランニングコストを抑えることができ、非接触測定により検出器がプロセスガスに直接触れないため、長期にわたる安定運用が可能です。さらにEndress+Hauser独自のHeartbeat Technologyにより24時間体制での機器の状態監視をサポート。メンテナンスの大幅な削減とトレーサビリティーを確保し、お客様に競争優位性をもたらします。
JT33の利用シーン 〜 石油・ガス産業の課題に応える高性能分析技術
石油・ガス産業では、最高レベルのプロセス効率と製品品質の確保が要求される中、ガス分析の重要性が高まっています。安全性の確保、供給停止や余剰ガス焼却の防止、販売条件に基づく測定結果の文書化が必要とされる中、JT33はこれらの課題に対応する理想的なソリューションです。
JT33は、天然ガス、バイオメタン、二酸化炭素パイプラインなどの用途において、腐食の防止やリスクの低減に寄与します。また、ガススウィートニングプロセスの最適化や、LNGプラント、二酸化炭素回収・貯留(CCUS)プロセスにおけるCO₂品質の確保にも活用できます。
JT33の主な特長:
実証された差分分光技術により、過酷なアプリケーションの汚染物質やガス組成の変化にも対応
自動バリデーション機能により、現場でアナライザの稼働状況を確認可能
Heartbeat Technology による履歴データの自動保存、スペクトルロギング、診断、検証レポート作成
高精度かつ高い繰返し性を備えた、NISTトレーサブルな工場校正
部品は現場で交換可能で、柔軟な修理対応によりダウンタイムを最小化
使いやすいタッチパネルのインタフェース。直感的なメニュー操作および内蔵Webサーバーソフトウェア
仕様詳細については製品ページ(JT33 TDLASガスアナライザ)をご覧ください。