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計測精度、設置やメンテナンスのしやすさを改善する電子式差圧伝送器

新技術がLucite International社の問題を解決

英国ビリンガムにあるLucite International社のキャッセル工場では、エンジニアたちがセパレータタンクのレベル測定に関して改善策を求めており、エンドレスハウザーのDeltabar FMD72電子式差圧システム(EDP)が選ばれました。その理由は、電子式差圧伝送器は変動する周囲条件に左右されないため、従来のキャピラリーシステムと比べて信頼性が10倍高く、応答時間が最大10倍速くなっているためです。

Lucite International社のCassel工場 ©LuciteInternational

導入のメリット 

  • 信頼性の向上

  • モジュール式のため、設置が簡単

  • 繰り返しの設置調整や校正が不要

  • 優れたコストパフォーマンス

  • 応答速度の改善

Lucite International社のTony Kydonakis

測定精度と信頼性が高く、設置やメンテナンスも容易なことから電子式差圧伝送器を選びました。

Tony Kydonakis, I/E Asset Engineer
Lucite International

課題    

収率とプラント効率を向上させるため、セパレータタンクでは化学物質のビスフェノールA(BPA)が高温真空下で保持され、揮発性有機物の分離と再利用が行われます。粘度が高く、硫酸の含有量が多いBPAは腐食のリスクを伴うことから、BPAを下流のプロセスに流入させないことが重要です。

以前のタンク内のレベル監視システムは、あふれ防止のための上限アラームとトリップであり、問題の事前警告を出すものではありませんでした。差圧伝送器の設置により、この問題が解決することは明らかでした。レベルをより厳密に監視するため、タンクの上部と底部にある既設のサイトグラスの位置にセンサを取り付けるのです。しかし、この解決策の場合、オイル充填されたキャピラリーでは精度と応答速度に関して懸念がありました。

また、既設のタップポイントを使って、タンクの上下に従来製品の受圧部を設置するためには、キャピラリチューブをフロアをまたいで通す必要があり、設置が困難であるという問題もありました。そして、これはダイアフラムシールの不具合によるメンテナンスを考慮に入れなければなりません。なぜなら、メンテナンス期間中は製造が停止するため、生産効率の重大な低下を招くためです。

エンドレスハウザーのソリューション

他の電子式差圧システムとは異なり、Deltabar FMD72は1つ伝送器と2つのセンサモジュールで構成されがます。どちらのセンサも高圧または低圧センサとして使用できます。タンク内のBPAの酸性度が高いため、腐食を避けるために、タンタル製ダイアフラムバージョンの機器が供給されました。さらに、Lucite社は、HART信号からタンク上部の圧力を追加パラメータとして取得するために、HARTループコンバータも採用しました。