Liquilineコントローラによる制御

シュタットローン廃水処理施設における窒素除去の自動化

シュタットローン廃水処理施設では、Liquilineコントローラを使用して窒素還元の制御が行われています。この制御システムにより、廃水の現在の栄養素濃度に応じて、曝気槽への空気供給が調節されます。

シュタットローン廃水処理施設では、Liquilineコントローラを使用して硝化工程および脱窒工程の制御が行われています。 ©Endress+Hauser

シュタットローン廃水処理施設の曝気槽の1つLiquiline制御システムにより、硝化工程および脱窒工程を制御するために、酸素とアンモニウムのオンライン測定が監視されます。

シュタットローン廃水処理施設では、ISEmax CAS40Dセンサを使用して硝酸とアンモニウムが測定されます。 ©Endress+Hauser

ISEmax CAS40Dセンサを使用して、硝酸とアンモニウムが測定されます。シュタットローン廃水処理施設では、各槽の出口にセンサが設置されました。

改善結果 

  • 確実な限界値の順守

  • 安定した動作

  • エネルギー使用量の最適化

  • 高度なプロセス透明性および使いやすさ

  • この制御システムでは、プラントの改修中に各槽を並列処理からカスケード処理に切り替えることが問題なく可能

Ewald Rathmer

Liquilineコントローラにより、私たちは過多な曝気によりエネルギーを消耗することなく、廃水処理施設の最終放流口で確実に限界値を順守できます。

Ewald Rathmer, 工場長
シュタットローン廃水処理施設(ドイツ)
Markus Pries

Liquilineコントローラの重要な利点は、その使いやすさと透明性です。いくつかの非常に明確なパラメータを使用するだけで操作が可能です。それにより、私たちにとって取扱いが簡単になります。

Markus Pries, 電気技術者
シュタットローン廃水処理施設

お客様の抱えていた課題

お客様は、窒素還元の自動化とともにプラント最終放流口における公式な窒素値(TN ≤ 8または12 mg/l、時期に応じて異なる)の順守を保証する制御システムを求めていました。また、清澄槽が並列処理から順次処理に切り替えられた後で、この制御システムが機能することも重要でした。これにより、上流側の槽はピーク負荷時に使用される一方、第2槽はその次に、低負荷時に使用されるようになりました。

放流口の窒素濃度は、ピーク時と低負荷時の両方において可能な限り一定でなければなりません。さらに、夜間や週末の待機中にスタッフが迅速かつ容易に設定できるよう、ソリューションは操作しやすいことが必要でした。

エンドレスハウザーのソリューション

廃水処理施設オペレータは、さまざまなコンポーネントで構成される完全なソリューションを選択しました。

  • 各槽に1つの溶存酸素センサ、ならびにアンモニウムと硝酸用のイオン選択性センサ

  • 両方の槽を個別に制御可能なLiquiline制御ソフトウェアを搭載したプログラマブルロジックコントローラ(PLC)

  • 制御室からシステムを操作するためのタッチスクリーンディスプレイ

  • コンサルティング、コントローラの設計および設定、プロセス統合、システムトレーニングなどの各種サービス

シュタットローンにおける負荷に応じた曝気制御

お客様はプラント内に、個別の曝気が可能な2つの曝気槽を要望していました。両方の槽に設置されたセンサが、アンモニウム、硝酸、酸素の各パラメータを測定します。Liquilineコントローラ制御システムは、測定値を使用して酸素の動的設定点を設定します。アンモニウム濃度に応じて、アンモニウム(NH4-N)を完全に除去するために必要な空気量が正確に注入されます。これにより、ブロワのエネルギー効率を最適化すると同時に、プロセスの安定性が得られます。

     

さらに、コントローラにより、硝化工程および脱窒工程の持続時間が動的に調整されます。これにより、全窒素(TN)の還元が向上し、プラント最終放流口で一定のレベルを維持することが可能になります。

Liquilineコントローラ制御システムへのリモートアクセス

シュタットローン廃水処理施設では、コントローラにリモート制御ユニットが取り付けられました。これにより、待機勤務のスタッフがプロセスを監視し、必要に応じて、自宅から簡単に介入できるようになりました。