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会社の沿革

波乱に満ちた70年

起業から世界的な有力企業へ:Endress+Hauserは、急成長と激動の時代を経験しました。それでも、持続的な成功という理念はずっと変わらず会社の根本に据えられています。 

波乱に満ちた70年:Endress+Hauserの歩み ©Endress+Hauser

1953年 L Hauser KG社を1953年2月1日、Lörrach(ドイツ)に設立。イギリスのFielden Electronics社製のレベル計TektorとTelstorの販売を始める。

波乱に満ちた70年:Endress+Hauserの歩み ©Endress+Hauser

1955年 ゲオルク・H・エンドレスが初めての特許をスイス連邦知的財産局に申請。

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1956年 NivotesterとSilometerを発売。Lörrachの、かつての建具屋の作業場で機器を生産する。

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1957年 社名をEndress+Hauserに変更。売上げ100万ドイツマルクを達成。

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1960年 初めて販売会社を海外に設立。まずはオランダとスイスに、さらにほどなくフランスとベルギーにも設立する。

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1960年 移動式展示場:マイクロバスに製品一式を積み込んでお客さまを訪問。

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1961年 従業員120名とともにMaulburg(ドイツ)の新社屋へ移転。

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1968年 持株会社制に移行。1,300万ドイツマルクを超える純売上高。2年後に、米国および日本進出を果たす。

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1974年 オイルショックで深刻な財政難に見舞われ、従業員710名のうち74名を一時解雇。1975年にルートヴィッヒ・ハウザーが80歳で死去し、エンドレス家が唯一の株主となる。

波乱に満ちた70年:Endress+Hauserの歩み ©Endress+Hauser

1976年 Nesselwang(ドイツ)のWetzer社(記録計)を買収。Endress+Hauser Flowtec社(流量測定エンジニアリング)をスイスのLörrachに設立する。Gerlingen(ドイツ)のConducta社を買収。

波乱に満ちた70年:Endress+Hauserの歩み ©Endress+Hauser

1982年 Endress+Hauserは情報技術(IT)を、商業分野のみならず、製造や研究開発においても早い段階で導入。

波乱に満ちた70年:Endress+Hauserの歩み ©Endress+Hauser

1984年 先進のノウハウ:校正の初期技術を取得。

波乱に満ちた70年:Endress+Hauserの歩み ©Endress+Hauser

1989年 アジア重視:香港、マレーシア、シンガポールに続き、販売会社をタイ、中国、韓国、インドに設立。

波乱に満ちた70年:Endress+Hauserの歩み ©Endress+Hauser

1990年 従業員は4,000名となり、会社の純売上高が5億スイスフランを突破。カナダとスペインでの子会社設立をうけて、販売会社が合計20箇所に達する。

波乱に満ちた70年:Endress+Hauserの歩み ©Endress+Hauser

1995年 世代交代:クラウス・エンドレスがグループの経営を父から継承。写真はクラウスと兄弟のウルス、ハンス・ペーター、ゲオルク(左から)。

波乱に満ちた70年:Endress+Hauserの歩み ©Endress+Hauser

1999年 新しい生産拠点をインドのAurangabadに設立。Endress+Hauser Process Solutions社(オートメーションソリューション)をReinach(スイス)に設立。

波乱に満ちた70年:Endress+Hauserの歩み ©Endress+Hauser

2006年 エンドレス一族が家族憲章を起草。

波乱に満ちた70年:Endress+Hauserの歩み ©Endress+Hauser

2008年 創業者ドクター・ゲオルク・H・エンドレスが84歳で死去。

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2009年 一括生産のノウハウ:蘇州(中国)で圧力計、レベル計、流量計、温度計を製造。

波乱に満ちた70年:Endress+Hauserの歩み ©Endress+Hauser

2012年 新しいプロダクトセンターをItatiba(ブラジル)に開設。アメリカのSpectraSensors社(ガス分析)を買収。

波乱に満ちた70年:Endress+Hauserの歩み © Analytik Jena

2013年 Analytik Jena社(ドイツ)とKaiser Optical Systems社(米国)を買収し、分析機器分野の製品ラインナップをさらに充実。

波乱に満ちた70年:Endress+Hauserの歩み ©Endress+Hauser

2014年 マティアス・アルテンドルフがグループのCEOに就任。クラウス・エンドレスは監査役会会長に就任。Endress+Hauserの従業員数は世界で12,000名。

波乱に満ちた70年:Endress+Hauserの歩み ©Endress+Hauser

2017年 革新的な液体濃度測定システムの製造メーカーであるSensAction AG(ドイツ)の買収により、製品ラインナップを強化。

波乱に満ちた70年 ©Endress+Hauser

2018年 インダストリー4.0アプリケーション向けクラウドベース IIoTエコシステムのEndress+Hauser Netilionを発表。

波乱に満ちた70年 ©Endress+Hauser

2019年 Endress+Hauserウォーターチャレンジを開始:きれいな水を人々に提供するため、世界各国の従業員がチャリティーイベントを実施。

波乱に満ちた70年 ©Endress+Hauser

2020年 Endress+Hauserは、新型コロナウイルスの世界的大流行の中で供給能力を維持し、遠方からでも顧客サポートを効果的に継続。

波乱に満ちた70年 ©Endress+Hauser

2022年 Endress+Hauserは、雇用の5%(従来の2倍)をインターン、実習生、研修生、学生のために確保する研修制度を開始。

波乱に満ちた70年 ©Endress+Hauser

2022年 監査役会の世代交代:ハンス・ペーター・エンドレスに代わり、創業者の孫娘であるサンドラ・ゲンゲがファミリーの新しい代表に就任

1953年、対照的とも思える2人がドイツのLörrachにあるアパートで一緒に会社を興しました。スイス人のエンジニア、ゲオルク・H・エンドレスと銀行の支店長であったルートヴィッヒ・ハウザーです。エンドレスは背が高くたくましい29歳の若者、ハウザーは細身で明らかに年上の58歳でした。

最強のチーム

一見、意外な組み合わせの2人でしたが、実は互いに完璧に補完し合っていたのです。エンドレスの描くビジョンとハウザーの持つ慎重さが、成功への礎でした。若きエンジニア、エンドレスは、新しい電気式レベル測定技術がもたらすチャンスを明確に見抜きました。それまでは、測定値は手作業で読み取り判断しなければならないものでした。経験豊富な銀行家ハウザーは慎重に事業化を進め、会社を安全に運営して設立初期の不安定な時期を切り抜けました。

小さな始まり

L Hauser KG社の設立時の資本金は2,000ドイツマルクでした。最初の「事務所」は、Lörrachにあったハウザーの自宅アパートの一室でした。ちなみに、社名L Hauser KGのLはルートヴィッヒ・ハウザーの妻ルイゼ(Luise)のイニシャルです。1953年2月10日付けの商業登記簿には、ルイゼの名前が株主として記載されています。Endress+Hauserの名前で最初に取引を行ったのは1957年のことでした。

急速な成長

ゲオルク・H・エンドレスは40年にわたって会社を率いました。その間に新しい市場や応用分野を開拓し、会社を発展させました。レベル計測を専門としつつもプロセス業界にソリューション一式を提供するサプライヤへと成長させたのです。次男のクラウスに経営を引き継いだ1995年には、かつてハウザーの自宅アパートの一室からスタートした会社が、従業員4,300名を擁するグローバル企業に成長していました。

国際的な構造

クラウス・エンドレス(1948年生まれ)は固い決意をもって父親の仕事を引き継ぎ、これを発展させましたが、やがて経営において独自色を出すようになりました。彼は、サービスやソリューション事業の重要性を認識しており、グローバル化が進む世界、そして販売と生産の国際化に関する課題にうまく対応しました。クラウス・エンドレスは、力強い社風を重視することを続け、株主一族が定めた「Endress+Hauserは家族経営の会社であり続ける」という家族憲章を守るために尽力しました。

デジタル化と分析技術

2014年に、マティアス・アルテンドルフ(1967年生まれ)がEndress+HauserグループのCEOに就任し、クラウス・エンドレスは監査役会会長に就任しました。ラボ分析の専門会社であるAnalytik Jena社は、当時すでにグループの傘下に入っていました。さらなる買収により、プロセス分析と品質パラメータ測定の強化が図られました。また、マティアス・アルテンドルフは、製品、顧客とのやり取り、業務プロセスのデジタル化を推進しました。

トップの交代

クラウス・エンドレスは家族経営からの積極的な関与を終え、監査役会の会長としての責任をマティアス・アルテンドルフに引き継ぎました。グループの新CEOは、以前はレベルと圧力測定のコンピテンスセンターのマネージングディレクターであったドクター・ピーター・セルダーズです。

サンドラ・ゲンジェとスティーブン・エンドレス、三世代目の二人のメンバーが、監査役会で家族を代表します。株主であり、家族と会社との関係における重要な問題について決定する家族会議の議長であるクラウス・エンドレスは、引き続き会社と密接に関わっていくでしょう。

世界中の拠点

Endress+Hauserは現在、プロセスおよびラボ向けの測定およびオートメーション技術のリーディングサプライヤーとなっています。16,000名の従業員を擁し、2022年には33億ユーロの売上げを達成しました。50か国以上で自社販売会社がサポートを提供しており、さらに70か国に販売代理店があります。Endress+Hauserの生産拠点は、4大陸にまたがって生産しています。